自己資金とアパート・マンションローン
現金以外で一棟もの不動産を購入する場合、まず最初のハードルがローン付けです。
つい2〜3年前の好景気の時は、金融機関も大判振る舞いで、物件の対象エリアも広く、
地方の物件でも融資が容易で、物件評価によっては自己資金ゼロのフルローンも
珍しくありませんでした。
では、現在の投資用アパート・マンションローン事情はどうかというと、
“かなり厳しい”状況と言えます。
都市銀行では個人の属性(職業や年収、資産背景)にかかわらず、自己資金として物件価格の
20〜30%が最低でも求められます。
地方銀行・信用金庫ではまだ少しだけ緩く、自己資金20%以下でもOKが出る場合もあります。
ただ、対象エリアは地銀の営業エリアに限定されます。
その他、金利は少し高めですが、オリックス銀行、スルガ銀行、三井住友トラストL&F等が
一棟マンションの融資に積極的で、自己資金は10%程度でもOKの可能性があります。
また、首都圏にお住まいで地方の物件をローンで買うことは現在なかなか難しいのですが、
日本政策金融公庫(国金)を利用できれば買える可能性が出てきます。
以下の金融機関で自己資金や借入金利などの目安をご覧ください。
自己資金 目安 |
金利 | エリア | 特徴 | |
都市銀行 | 20〜30% | 1.5〜3% | 広い(大都市圏) | 個人属性重視 |
地方銀行・信用金庫 | 5〜30% | 1.5〜3% | 狭い | 営業エリア内は 審査緩い |
オリックス銀行 | 10〜30% | 1.9〜2.8% | 首都圏 | 築古物件可 |
スルガ銀行・MST | 0〜20% | 3.8〜4.5% | 首都圏 | 審査基準緩い |
日本政策金融公庫 | 10〜40% | 1.5〜3% | 広い | 限度額 4800万円まで |
※上記の自己資金には登記費用や仲介手数料などの諸経費は含めておりません。
取得費用以外の諸経費についてはこちら
結論としては、現在の金融情勢から自己資金として最低でも一棟マンション価格の
10〜30%+諸経費が必要です。
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